2007年08月01日

「アーツコミッション・ヨコハマ」

もう一週間前になりますが、「アーツコミッション・ヨコハマ」の内覧会に行ってきました。

これは横浜市と横浜市芸術文化振興財団が、横浜での「創造の担い手(クリエイター)」の活動を支援する事業で、「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の一環でもあるのかな。非常に意欲的で素晴らしい企画です。

場所は横浜ベンチャーポートのご近所、関内日本大通り沿いのZAIM一階です。ACYルームという相談も出来るラウンジスペースがあって、クリエイターがいろいろ集まったり利用したりアートの相談を受けられるようです。

ほかにも、アーチスト・イン・レジデデンスや情報ネットワーク作り、アートの現場のための様々なサポートが企画されている様です。



お話を聞いて率直に、あぁ、これは横浜ベンチャーポートと同じだな、と感じました。


グローバルな分業体制が進み、ポスト・フォーディズム時代に完全に突入し、地域の生産力は必然的に低下します。
つまり、大量生産(そして大量消費)と比例して、地域経済と第二次産業の労働者の賃金が右上がり成長を続ける時代は終わりました。二次産業はグローバル化で最低賃金国へ移譲され、わたしたちは低成長下でサービス業態中心にシフトせざるをえないことになりました。
市場原理主義の非情な性質では地域や生活を破壊する、しかし非効率な従来の計画経済でも立ち行かない。既に市場と政府、ネオリベ原理主義と福祉国家、という二項対立の時代ではなく、「第3の道」ともいわれる鵺の様な折衷でしかやっていけない。グローバルな時代のポスト・フォーディズム体制の憂鬱な模索しかないのです。

ネット上で見つけました↓最後の結論部に注目。
http://www.nanzan-u.ac.jp/EUROPE/inoue02.pdf

つまり、グローバリズム時代に地域経済は、抜本的な発展解消はなく、社会的文化的地域的な共同したアソシエーショニズムからなる、地道なコミュニケーションと靭帯的なネットワークしかない、ということになります。


起業創業のお手伝いをしている横浜ベンチャーポートも、この見方です。
文化芸術的な地域創造を目指すアーツコミッション・ヨコハマやクリエイティブシティ・ヨコハマも同様だと思います。
豊かな地域の生活のための模索は続きます。



アーツコミッション・ヨコハマやクリエイティブシティ・ヨコハマのロゴをデザインしたNIBROLLも横浜ベースのカンパニーです。舞台やダンスに興味もっていたら知らないとモグリといわれる程に評価されていますね。文化芸術によって豊かな時代を作っている、成功している例ですね。サイトも素晴らしいですね。

(かわべ)


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Posted by 横浜ベンチャーポート at 13:27│Comments(0)社会的起業を考える
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