2008年07月11日

ソーシャルアントレプレナーセミナーvol.24

ソーシャル・アントレプレナーセミナーvol.24
講師のコトバノアトリエ代表 山本繁さんです。

テーマは、

アート教育で
ニート・ひきこもりの就職問題を解決!
若者たちが「もっと挑戦したい!」と
思える社会環境を創る

です。



テンポも歯切れも良い語り口で、
「山本さん、さすがに頭の回転が早い!」と感じました。





戦略とは、「戦い」を「略す」こと
そのためには、ビジネスモデルの構築がもっとも重要

face01ふむふむ。


夢は持っているが努力していない人が多い

face10ぐさっ。。。


NPOはニーズの代理人

face08そっか!


一言ひとことが、腑に落ちました。
納得できたたびに、うなづいていたので、首が痛くなっちゃいました。


そのほか、コピーやネーミングの秘訣、メディア戦略など
目からウロコのお話しが満載でした。


セミナーも充実していましたが、質疑応答も白熱!



みなさん、すみません。時間足りませんでしたよね。。。face07


さてさて、
ソーシャルビジネスなんでも相談会が始まります。

7月15日(火)13:00~17:00 株式会社コンサラート 原アドバイザー

8月5日(火)17:00~21:00 中野坂上行政書士事務所 山内アドバイザー

こちらもよろしくお願いします!

山本さんのセミナーに「すばらしい」と感激しきりの
五月男@横浜ベンチャーポートでした。  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 11:46Comments(1)社会的起業を考える

2008年02月06日

フェアトレード商品をギフトショーに出展!

ソーシャル・アントレプレナーセミナーから、いろいろな話題が出てきています。昨日は、農で都市と農村の交流として、大豆レボリューションなどの事業をしているNPO法人トージバ代表の渡邉さんのセミナー。農業従事者が3人そろって、大激論を前向きにし、今後の事業プランに直接結びつく濃い情報交換を11時50分まで懇親会で。地産地消を応援しているTVKさんもセミナーの最初から最後まで取材。14日のハマランチョにて3日にTVKさんと大豆100粒運動さんの主催でメディア・ビジネスセンター1階で開催された大豆収穫祭とともに、放映される予定です。

今日は、3月15日(土)午後にみなとみらいのワールドポーターズで予定されている「横浜ソーシャルビジネスシンポジウム2008」の打ち合わせで東京へ。その足で、ビッグサイトのギフトショーへ。

ソーシャル・アントレプレナーセミナーや相談でベンチャーポートを活用されているホシノトレーディングさんがギフトショーに出展しており、招待状をいただいたので、ご相談かたがたお邪魔したわけです。ギフトショーということで、一般のきらびやかな商品もいっぱい並んでいたのですが、さすがフェアトレード商品は、その中で逆にいい味を出していて、全く違う雰囲気があり、かえって目立つブースとなっていました。時代の風を感じます。




出展料を30万払い、素敵なロクタ紙の来場プレゼントも用意し、はじめての出展ですが、昨日からはじまったショーで初日で十数件の商談があって、バングラディッシュの業者さんとともに店番をして、すごくいきいきした表情の笑顔でした。是非、より羽ばたいていただきたいですね!

ロクタ紙はネパールの最上質な紙で本当に素敵です。ネパリ・バザーロさんはこのロクタ紙から糸をよって、紙布(しふ)の服をつくって好評ですが、それほど上質なのです(ちなみにこのほど発刊されたネパリ・バザーロさんのカタログ『ベルダ』には代表の土屋春代さんがベンチャーポートセミナーで講師をされた報告が掲載されており、受講生が詳しくて熱心で突っ込んだところまでお話でき、遅くまで懇親会で盛り上がった旨が報告されています)。

ホシノトレーディングさんと一緒にいらした、やはり横浜の会社でバングラディッシュの商品を扱っているバングラディッシュ人の方とお話ししたのですが、バングラのフェアトレード商品で最もポピュラーなジュートを、コンビニのレジ袋のかわりとして納入しようとしているとのこと。そこまで時代は来たのか、とびっくり、そしてとてもうれしい限りですね。

(ひ)  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 18:27Comments(3)社会的起業を考える

2007年11月05日

社会起業講座 in Kogane-X Lab.

11月2日(金)の神奈川新聞経済欄にも掲載された、横浜の黄金町周辺の地域再生セミナー、その特徴を今回はご紹介致します。

神奈川新聞記事

柳美里さんの小説でも全国区になった横浜の黄金町。かつて違法な特殊飲食店が立ち並んでいたこの地区も、今は空家が並びます。この地区を健全なまちにしたいという地元の方の力と横浜市立大学との協働で、まちづくりの拠点、「Kogane-X Lab.」(コガネックス・ラボ)がこの6月にオープンしました。

京浜急行のガード脇にあるこの建物は、以前の特殊飲食店を3軒分つなぎあわせたもので、ここをコミュニティカフェやレンタルボックス(ボックスに手づくり品などを置いて販売できる)を運営する予定になっています。また、この地区が全国都市再生モデル調査に選定されていて、空家になっている小規模店舗を使って実験的に営業できるような取り組みもしようと地元の方が努力されています。

この近辺は、すでにアーティストレジデンスであるBankART桜荘もありますが、今後、京浜急行のガード下にアーティストのアトリエをつくり、今度の横浜トリエンナーレの会場の一つにもなる予定となっています。そんなおしゃれな場所で、お店を開いてみる。悪くないでしょ?

まずは現地を見なければ、というわけで、現地ツアーと、芸術文化も組み合わせて事業として継続していくコミュニティカフェ『コモンカフェ』運営を大阪でされて注目の山納洋さんとともに、このまちの今後を考えていきたいと思います。

参加費無料です。11月25日の日曜日の午後、ご参加の方はウェブサイトの申込みページからお申込みください。

(ひ)
  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 17:21Comments(0)社会的起業を考える

2007年08月24日

アサヒ・アート・フェスティバル学校

アート系の社会起業講座企画の調査のため、昨日夜はデザイナーとともにAAF学校(アサヒ・アート・フェスティバル学校)へ。懇親会まで参加したので、帰りは午前様に。。。

皆さん、隅田川沿いにある金色のうにゅっとしたもの(炎のオブジェ)が屋上にのってる奇妙な建物、ご存じですよね? フィリップ・スタルクというフランスのインダストリアル・デザイナーの設計で1989年につくられたアサヒビールのスーパードライホール、ここは下はレストラン、上は多目的ホールで、このホールでアートメネジメントのスクールが定期的に開かれています。はじめてこの建物入ったんですが、エレベータの中から扉のとってから、全てが特別、見たこともないようなデザイン。トイレに入るとびっくりですが、天井から下までつながっていて、全面に水が流れているだけ、個室も入り口も壁かと思うような銀色の一面でドアの開け方にも迷うような感じ。これをバブルの遺物としてしか見られないのだとしたら、それは日本の貧しさなのかもしれませんが、一般感覚からは飛び離れた空間です。

アートフェスティバルは、ジャンルを越えて地域や市民と協働して、コミュニティの魅力を高めることをアートを通じて行おうとする試みで、まさに社会的事業で、アサヒビールのメセナの一貫としてなされているわけです。そうしたアート事業をマネジメントするアートマネジメントを教えるのがAAF学校。

これらは、アサヒビール芸術文化財団の事務局長であり、(財)横浜市芸術文化振興財団の専務理事でもある加藤さんが統括されています。昨日は、加藤さんコーディネートで講師は若手現代音楽家の足立智美さんで、「アートマネジメントに求めていること ー個人のアーティストとして」というお題。日本でアーティストが自立して食っていくのは大変。でもしつこくやってちゃんと食っていけるようになった足立さんの自身の経験から、プロのアーティストの条件が提示されました。

小規模でもいい。プロとして完璧な、きちんと報酬を得た仕事をする。文化庁の補助金でも赤字の半分を助成するということで、赤字が前提されている。また、アートを育てるというような言い方がされる。これはそもそも違うのではないか。子どもっぽいアートはもううんざりなのだ。

アートで地域再生とかいうけれども、そもそも社会と芸術とは親和的なものではなく、対立しているもの。社会に関わる芸術というのは、いわば甘ったれとも言える。足立さん自身が音楽をはじめた動機は、中2でいじめにあった時、社会から拒絶されても、ストラビンスキーやバルトークの音楽を聞き、直接対話をする。近代を乗り越えた芸術から学ぶことは非常に大きい。それは個人のエピソードを越えて、歴史性の中に相対化するということであり、自身の社会における位置を把握したうえで、プロの仕事ができるという当たり前のこと。それがないがしろにされているのが現状ではないか。

足立さんはヨーロッパでの公演も多いが、ヨーロッパの事情は全く違う。特にドイツでは、市や国から助成を受けて都市の文化拠点において、アーティスト自身の作品の制作・発表が行われる。それは従来の画商や美術館のキュレーターが美術の価値決定を行ってきたのとは違う、自立した芸術(事業)である。それが可能になるインフラがあるかどうか。

実は、横浜にはそのインフラが行政により整備されてきている。ZAIM、万国橋SOKO、東京藝大大学院映像研究科、BankART1929、BankART NYK、BankART桜荘など全部で10箇所は行政主導で整備済、あるいは整備することが決まっている。そこをどう活かすかは、自立/自律したアーティスト、そしてそれらを有効に活かすアートマネジメントが必要である。その人材教育が、こうした学校の場から出てくれるといい。

横浜は、そういう意味で、恵まれている。スーパードライホールはバブル期にできたハコだが、それほど有効には利用されてはいないという。それ引き替え、横浜にはそういう場所がどんどんできている。これの動きが民間にまで波及して大きな波になった時、アートが横浜の産業の大きな柱になっていくのだろう。その一助となるようなアート社会起業の企画を暖めている。

(ひ)  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 12:25Comments(0)社会的起業を考える

2007年08月22日

BankART、そしてナマケモノ倶楽部

昨日は、私も個人の立場で入会している神奈川起業家ネットワークの月例会の予定だったが、急遽別イベントに参加することになり予定変更。

その前に、BankART代表の池田さんに相談ごと。BankARTは横浜の中でも全国に発信できる成功例だし、いい仕事をしている。BankART1929やNYKにはチラシ設置スペースがあるので、そこにベンチャーポートのニューズレター『Y魂』を置いてもらうためにNYKにお願いに行ったおり、スタッフから「池田さんに挨拶した?」と言われ、今大丈夫だから挨拶にいくといいとすすめられ、初対面。ベンチャーポートの説明や私が今まで関わってきたアート系の活動について話すと、すっかり打ち解けて、講座でも何でも協力するよ、という関係性になった。社会起業系の講座を8月末から毎週やるべく企画をすすめているが、その中で、アート系のシリーズもやろうとしていて、その件で企画者のデザイナーとともにひさびさに会いに行った。

前のミーティングが長引いて待ち時間があり、招待券をくださったので、ちょうどまだ見ていなかったボルタンスキーのインスタレーションなどを拝見し、アイスティーをいただく。やっと前のミーティングが終わって呼ばれると、ちょうど先日ZAIM内にできたアーツコミッションの杉崎さんもいらして、一緒にお話。アート系の起業支援でいかに産業振興させるかで、それぞれ立場の違いや目標や視座も違うなか、あれこれ夢やでっかい話も含めて語られる。ひさびさに刺激を感じて、企画により本腰入れて取り組み、具体化するきっかけにもなり、よかった。BankARTのような拠点が横浜のそこここにでき、そこへ集う人が産業の担い手として社会に認知されること、それが最終目標とされるのだろうが、そこに行き着くまでの道筋はいろいろな経路がある。ベンチャーポート社会起業企画班は、その一つの道筋を見いだしていく一歩を歩みはじめている。

ミーティングが長引き、30分遅れで、次回の社会起業シリーズで企画しているフェアトレード特集の調査も兼ねた、ナマケモノ倶楽部のイベント「LOHASな夕べ~アンニャ・ライト×辻信一『豊かさ』を考える」に行くため、有楽町の丸の内さえずり館へ。

ナマケモノ倶楽部は日本における「スローライフ」のエバンジェリストである辻信一さんらが世話人になって発足したNGOで、「ナマケモノになろう!」が合言葉。で、おもしろいのは、ここからスロービジネスがいくつも起業しているところ。(株)ウインドファーム(有)スロー(有)カフェスロー(有)ゆっくり堂スローウォーターカフェ(有)などがあるほか、スロービジネススクールまでつくっている。

今回のイベントは、主にアンニャのお話。彼女は反核や森林の運動をしていた人ならたいてい知っているピュアなアクティビストだが、子どもを産んでからは、しばらくあまり目立ってはいなかった。その彼女が、エクアドル(ナマケモノ倶楽部の原点)で最初の子を自宅で自然出産した話、そして2人目の子もオーストラリアで産婆さんもなしで自宅出産した話、そして古着しか着させない子育てやライフスタイル、そんな最近の日々について報告。子どもが、うちは貧乏なの?と聞いてきたら、いや学校の中では一番richよ、とこたえる。「豊かさ」をどうとられるか。金銭ではかれない豊かさに本質を求めている。

ナマケモノ倶楽部の活動がきっかけで広がったのが100万人のキャンドルナイトだが、彼女は毎日キャンドルナイト。そもそもエクアドルでは電気がない家だったので、必然的にキャンドルなんだが。

シンガーソングライターでもあるので、週末に伊豆大島ではじめて披露するという「塩の精」という歌を歌って終了。今の日本では重要無形文化財級のピュアさで、ピュアな生活を語りつくしたという感じだが、質問タイムで、若い男性弁護士がこう聞いた。自分は弁護士で超多忙。お金も儲かる。エコツアーに行きたくても行く時間もない。でもそのかわりに、自分が支持する政治家へカンパはするし、NGOやNPOに寄付もするしフェアトレード商品も買う。私の生き方は間違っているでしょうか? もちろん回答は、どんな生き方が間違っているとかそういうことは一切ない。でも、社会の大半とずれていても、自分の当たり前の生き方を率直に伝える、それを私はしているだけだし、伝えたいことはそれだと。経済は自然を金銭で換算するけれど、豊かさにお金を使わずに到達できるなら、私はそうしたい。そういうことなのだ。オーストラリアの上院選にも緑の党で立候補する彼女、来年にはまたエクアドルに引っ越す予定だとか。これをきっかけにナマケモノ倶楽部でもエクアドルプロジェクトがまた盛り上がるとか。エクアドルに移住したい人は集まれ~。

社会起業講座では、是非、この中から起業した方にも登場いただければな、と考えております。

(ひ)  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 14:23Comments(0)社会的起業を考える

2007年08月01日

「アーツコミッション・ヨコハマ」

もう一週間前になりますが、「アーツコミッション・ヨコハマ」の内覧会に行ってきました。

これは横浜市と横浜市芸術文化振興財団が、横浜での「創造の担い手(クリエイター)」の活動を支援する事業で、「クリエイティブシティ・ヨコハマ」の一環でもあるのかな。非常に意欲的で素晴らしい企画です。

場所は横浜ベンチャーポートのご近所、関内日本大通り沿いのZAIM一階です。ACYルームという相談も出来るラウンジスペースがあって、クリエイターがいろいろ集まったり利用したりアートの相談を受けられるようです。

ほかにも、アーチスト・イン・レジデデンスや情報ネットワーク作り、アートの現場のための様々なサポートが企画されている様です。



お話を聞いて率直に、あぁ、これは横浜ベンチャーポートと同じだな、と感じました。


グローバルな分業体制が進み、ポスト・フォーディズム時代に完全に突入し、地域の生産力は必然的に低下します。
つまり、大量生産(そして大量消費)と比例して、地域経済と第二次産業の労働者の賃金が右上がり成長を続ける時代は終わりました。二次産業はグローバル化で最低賃金国へ移譲され、わたしたちは低成長下でサービス業態中心にシフトせざるをえないことになりました。
市場原理主義の非情な性質では地域や生活を破壊する、しかし非効率な従来の計画経済でも立ち行かない。既に市場と政府、ネオリベ原理主義と福祉国家、という二項対立の時代ではなく、「第3の道」ともいわれる鵺の様な折衷でしかやっていけない。グローバルな時代のポスト・フォーディズム体制の憂鬱な模索しかないのです。

ネット上で見つけました↓最後の結論部に注目。
http://www.nanzan-u.ac.jp/EUROPE/inoue02.pdf

つまり、グローバリズム時代に地域経済は、抜本的な発展解消はなく、社会的文化的地域的な共同したアソシエーショニズムからなる、地道なコミュニケーションと靭帯的なネットワークしかない、ということになります。


起業創業のお手伝いをしている横浜ベンチャーポートも、この見方です。
文化芸術的な地域創造を目指すアーツコミッション・ヨコハマやクリエイティブシティ・ヨコハマも同様だと思います。
豊かな地域の生活のための模索は続きます。



アーツコミッション・ヨコハマやクリエイティブシティ・ヨコハマのロゴをデザインしたNIBROLLも横浜ベースのカンパニーです。舞台やダンスに興味もっていたら知らないとモグリといわれる程に評価されていますね。文化芸術によって豊かな時代を作っている、成功している例ですね。サイトも素晴らしいですね。

(かわべ)  


Posted by 横浜ベンチャーポート at 13:27Comments(0)社会的起業を考える